11月22日の日記

2008年11月22日ポエム

夢をみた。

灰色の天井と、笑い声。

叫んでいるのに声が出なかった。逃げ出したいのに動けなかった。
こんなときだけ名前を呼んだ。助けてほしかったから。
でも顔は思い出せなかった。思い出したらきっと泣いてしまっていた。

ギシギシと音を立てていたのは身体だったのか心だったのか。

あのとき何かが壊れちゃったのかなぁ。

遠い昔の記憶だった。
忘れたはずなのにふと蘇る、あの寒い冬の夜。

嗚呼これが罰だったのかなぁ。
自分のことに精一杯で、他の誰にも優しくできなかった。

きっと当然の報いなんだろう。

涙は出なかった。
あの人はもういないから。